ものごとの修得にはカン・コツ・ツボがあります。耳の後ろの完骨(かんこつ。耳の後方にある頭痛などに効くツボ)のことではありません。多分シリーズになるんじゃないかと思うので、当面はその1としておきます。2分くらいでお伝えします。
おうちかいごを続けていくためのツボ。いろいろありますが、基本的で大事なことなのであえて1つの記事として書きます。それは、介護保険サービスを利用することです。必ずではありませんが、できるだけ利用した方が良いと思います。その理由は大きく2つ。1つ目は、無料で担当のケアマネジャーさんが付くので、介護のことについてよろず相談・依頼ができるから。最初の障壁となる介護保険申請もお手伝いしてくれます。2つ目は、介護保険サービスを利用することで介護者の時間やお金、体力の負担が減り、プロの介護技術を導入できるから、です。
介護保険サービスを利用する場合は、担当のケアマネジャーがつきます。ケアマネジャーというのは、介護保険サービスを扱う介護の専門家で、正式名称は介護支援専門員といいます。介護に関する分野である程度経験を積んだ人しかなることができず、介護保険という公金・税金を投入するかどうかを決めることができる、とても大きな重責を担っている公的資格です。しかも、前述のとおり、ケアマネジャーへは、報酬や手数料などの費用が一切かかりません。社会保障制度である介護保険から払われるからです。
今はケアマネジャーがニーズに対して圧倒的に不足している時代ですので、ケアマネジャーは皆さん忙しい。なので、経験が浅い人でもすぐに経験を積んでいきます。介護関係の人脈もでき、地域の介護サービス事情に精通していきます。とはいっても人間同士。もし、性格的に合わないとか何か不都合があれば、変えてもらうこともできます。
ケアマネジャーがついたからといって、介護保険サービスを必ず使わなければいけないのかというと、そうではありません。基本的に、介護保険サービス=公金サービスですからお金がかかることは抑えて、自分や家族でできることはやりましょう、というスタンスです。自費でのサービスというのもあります。なので、要介護認定が下り、ケアマネジャーもついたけど、特に介護サービスは利用していない、という方も結構います。じゃあ、別にケアマネジャーについてもらわなくてもいいんでないの?と思うかもしれませんが、状況が急に変わったり、介護の専門家が見て、適切な介護サービスの利用を提案・調整してくれます。ようするに、介護のコンサルタントです。現状や希望を伝えて、うまく介護サービスを利用すると、おうちかいごも続けやすくなるはずです。
実際にどのようにすれば利用できるのかは、わかりやすく説明しているサイトがたくさんあるので、そちらを参照してください。ケアマネジャーの探し方、みたいなワードで検索して頂ければよいかと。
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