リハビリのイメージ

まず「リハビリ」という言葉が誤解されがちであることを、2分くらいで確認しておきたい。

リハビリというと、足を骨折したあとに松葉杖をついて歩く練習をするとか、入院して弱った身体を鍛えるために運動をするとか、とにかく「リハビリ」=つらい、大変、頑張る、鍛える、運動といった、いわゆる一時期だけ行う機能回復訓練のようなイメージを抱かれることが多いです。

自分のことは自分でできるおばあちゃんが
「私はどこも悪くないからリハビリなんて関係ないわ」

酸素吸入をしているおじいちゃんが
「酸素の機械があれば苦しくないから大丈夫」

寝たきりで意思の疎通もできないおじいちゃんの家族が
「この状況でリハビリして意味があるんでしょうか?」

確かにリハビリをしなければ状態が悪くなってしまう、という状況ではないケースも多いです。しかし、リハビリをするねらいはそこ、つまり状態悪化の予防だけではなくて、QOLが変わってくる、ということですね。加齢による衰えを緩やかにする、体の調子が良くなる、心身が整う、前向きになれる、活動範囲が広がる、など。それぞれの人生のステージによって目標は変わってきますが、取り組む意味・意義は誰にでもあるんです。

医療職からすると、「死ぬまでリハビリ」なんです。たとえ終末期(余命いくばくもない状態)で、もう治療はできないという状況でも、リハビリというはあるんです。というのも、リハビリは、リハビリテーションの略ですが、本来的な意味、ニュアンスでいうとその時の状態・状況にあわせて心身の調整をしていくこと、とosenbe的には考えています。なので、寝たきりの方でもリハビリをしたほうが、体の調子も整い、その人にとってその人らしく、安楽に過ごせることとなる、と考えられるんです。

もちろん、介護サービスとして実施するとなると、専門職が関わりますので多少なりとも費用が発生します。そこはメリットとデメリットとを考えてケアマネジャーさんなどと相談しましょう。リハビリは自分だけでも行うことはできますよ。

さあ、リハビリをしましょう!

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