訪問看護の現場より~浣腸の危険~

どうも訪問看護師osenbeです。
今日は埼玉県民の日、ということで、うんちの実際の番外編を書きます。苦い思い出です。

 排便が困難で、浣腸をすることがあります。英語だとGlycerinグリセリン Enemaエネマなので、看護師界隈では「GE」と表現されることも多いです。訪問看護師としてはわりと多いお仕事です。使うものは医師から処方されるグリセリン浣腸が多いですが、市販の浣腸(イチジク浣腸とか)であることもあります。浣腸をすると、時間が経ってからまた排便がみられることもあり、その処理ができないおうちの場合、その善後策を立てておくことが必要ですね。

 排便に悩みを持つ70代男性。認知症などはなく、意思疎通に問題はありません。週に2回の訪問で体調管理などをしていますが、排便が順調でないときは、本人のご希望で浣腸を行います。ベッドから離れられない利用者さんであるため、浣腸はベッドの上で行います。

 あれは4回目か5回目か、男性も浣腸での排便に慣れてきた頃のことでした。訪問すると「今日は(便が)出ていないから(浣腸を)お願いします」ということで、osenbeは浣腸を準備。お尻の下に45Lサイズのビニル袋、おむつパッド、トイレットペーパーを広げる。これで便をキャッチし、ソツなく拭き取る準備はOK。左向きで脚を曲げ、お尻を出していただいて、お尻の中を確認(便がたまっているかな?)、排ガス(オナラを出す)、そしていざ浣腸注入。じきに催してきます。その間にosenbeは陰部洗浄の準備にとりかかる。
 催してきた男性は、静かにいきみます。うおおお。

 ブーーーーーッ!

 ブババババッ・・・!

そう、まさかの勢いで出たオナラ。便はその爆風に乗り、準備したビニル袋やパッドのはるか上空を、散弾銃のように吹き荒れたのです。間髪いれず2回。時間にして、2秒くらいの話でしょうか。

osenbe「あっ」

それ以来、浣腸をするときは、お尻を覆うパッドなどをタオルで押さえ、吹き飛ばされないように準備をして行うようになりました。訪問看護師としては、インシデントですね~。

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